フルキャスト、『日々紹介』というふざけた雇い方を絶対に許さない!
私は、(株)フルキャストという仕事紹介の会社に登録しており、『日々紹介』という雇用形態で(株)ウエダ三田営業所に派遣され、(株)ヤボシの製品の製造補助を行っています。
フルキャストが行っている『日々紹介』とは、労働者を1日で雇用しその日中に解雇するという実態で、紹介先からの業務発注によって勤務日数や給料に違いが出るため本当に生活が成り立たず、職場で手に職をつけたとしても一生非正規で、労働者の誇りと未来を奪ってしまっているのが現状です。
フルキャストでは仕事の希望や勤務指定はインターネット上で全て行うので連絡の行き違いなどが生じ、また募集定員に対して応募が定員を越えてしまって採用されなかった人や、私のように会社に対してものを言ったりした人がインターネット上で振り分けられてしまい、資本の都合で勤務に就けなくなるということも起きています。
また元の給料から紹介料として、紹介会社が2~3割ずつ労働者から搾取しており、私の場合は元の給料がヤボシから出るので、そこからウエダとフルキャストが二重搾取しています。 本当に許されないやり方で生活ができません。
私は、このフルキャストーウエダーヤボシの三重搾取を撃ち、叩き潰すため、2016年1月末に、関西合同労組の一員として組合員通告を行い、職場に合同労組の旗を立てました。すると、これまで1年間仕事を紹介してきたフルキャストとウエダが私に対して『日々紹介』を打ち切り、職場でビラを配ったことを理由にして既に決定していた2月の1,2,5日の3日間の勤務を取り消し、2月4日にはウエダの指示でフルキャストが「作業効率が悪いから」という理由をデッチあげて紹介停止にしてきました。
私は精神的苦痛を受け、実際に2ヶ月間まともに仕事に就けませんでした。これは、解雇そのものであり完全な不当労働行為です。
解雇撤回を求め、ウエダに対しての団体交渉と職場門前でのビラまきを闘っています。
団体交渉では、私と組合の追及に対して、ウエダは「ウエダとフルキャストが意図的に排除して紹介停止にしていません。」などとウソを重ねながら責任逃れに汲々とするのを許さず、紹介停止を謝罪させて二度の紹介再開を勝ち取り、資本がこれまで就業規則の提示を拒否していたのを組合の力で提示をさせました。また職場はウエダ、ヤボシの労働者は私を含む2人以外は年配の年金だけでは生きていけない労働者であり、数人の女性労働者はシルバー人材センターから派遣されていて、まさに非正規化・外注化の見本のような現実です。
そしてこれは、どこの職場でも同じ現実であることなど『偽装請負』の実態を暴き出してきています。
最初の職場門前でのビラまきでは、ヤボシの社長が登場してきて「私らの会社でこういうことをされたら困る。会社の評判が悪くなります。私が代わりに従業員へビラを渡すので全部ください。警察呼びますよ。」と不当労働行為を行ってきました。
それに対して「職場で団結を求めたらダメなのか?労働組合として当然の活動だ。絶対に許さないぞ!」と妨害をはねのけて、直接労働者にビラを渡すことができました。さらに私がアジテーションしている最中にヤボシの社長自身が私のことを盗撮したりしてきたので、倍返しでマイクを使って弾劾してやりました。それ以降社長は事務室から顔を出さず、戦々恐々としています。
もちろん敷地内でのビラまきに対しても弾圧はされずに現場の労働者と交流を図ることができつつあります。
そして、5月23日にフルキャスト、5月26日にヤボシに登場し、団体交渉の申し入れを行いました。両社からは「直接雇用関係が無いので団体交渉を受けません」という回答書が届きました。
両社は団体交渉を拒否してきましたが、ウエダを含めてヤボシ・フルキャストの三社が使用者です。
責任を取る義務があります。。フルキャストは、「団体交渉は行わないが、当該本人は登録者なので、要望があれば労働組合抜きで話をさせて頂きます。」とふざけた回答をよこしてきました。私はこのような回答に対してすごく怒りが沸き上がりました。
関西合同労組として要求しているので、組合と共に登場することは当然のことです。許せない!
私自身も非正規であり、周りの友人も非正規で働く人が多く、生活出来ない、結婚できない、未来が見えないという人が多い中で、関西合同労組という闘う労働組合に出会いました。
そして、労働者が主人公の世の中をぜひ作りたいと決起しました。
『日々紹介』というふざけたものは即廃止にさせ、非正規職を撤廃させるために絶対反対で闘いぬきます。
関西合同労組阪神支部 組合員S
奈良支部のビラです